| 聞き手 |
今度米朝師匠の監修の『地獄八景 浮世百景』という芝居にご出演されるんですよね。それがどんなお芝居なのか、今どんな状況なのかということを、レポートして頂こうと... |
| 米朝 |
どんなメンバーがやるの? |
| 吉弥 |
どんなメンバーか?一番大将言うのが松尾貴史さん、キッチュさん言うて、よく落語会に来はりますけど、あの人がごっつ落語好きなので、落語のお芝居をやりたいということで...。であと、私、吉弥と吉坊が落語家代表で出まして、(市川)猿之助さんのとこの市川笑也さん。 |
| 聞き手 |
歌舞伎代表ですね。 |
| 吉弥 |
はい、あと、アイドルですね、佐藤アツヒロ君というジャニーズの男の子とか、高橋由美子さんというアイドルの方ですね。 |
| 米朝 |
へぇ〜 |
| 吉弥 |
あとの面々は松永玲子さん、山内圭哉君、升毅さんとか、小劇団 |
| 米朝 |
関西人は? |
| 吉弥 |
ほとんど関西人です。松永玲子さんなんかは京都女子大学で落研やったという... |
| 米朝 |
(笑) |
| 聞き手 |
へぇ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 |
| 吉弥 |
あとは、小松(利昌)君と出口(結美子)さん。この二人も小劇団で芝居をしていると言う。あのね、『地獄八景 浮世百景』なんですけども、ベースに流れてますのは『立ち切れ線香』が... |
| 米朝 |
あ〜、この間ちょっと聞いたんやけどね、『地獄』と『立ち切れ』がどう絡むんやろなと思うて(笑) |
| 吉弥 |
地獄へ来てみんなでね、いうたら極楽へ通してやるみたいなことがあるわけですよ。 |
| 聞き手 |
ちゃんと閻魔さんの裁判のところもあるんですね。 |
| 吉弥 |
で、「ちょっと話し聞いておくんなはれ」言うて、若旦那が来て、「なんや」「実はこうこうこういうことがありましたんや」というので、『立ち切れ』に入っていくという。 |
| 米朝 |
へぇ〜 |
| 聞き手 |
そこでいっぺん回想シーンになるわけですね。 |
| 吉弥 |
そういうことです。そんでありとあらゆる落語を詰め込みたいと、言うので、ちょっとしたところで『はてなの茶碗』があったり、『高津の富』が出てきたり、パズルのようにはめ込んで。で僕と吉坊は、このシーンのこの台詞で米朝師匠のやってる落語の面白さが伝わるのか客に、と。我々米朝師匠のイタコみたいになりましてね... |
| 聞き手 |
(笑) |
| 吉弥 |
それでまぁ〜大阪弁チェックとかやらして頂いて。 |
| 聞き手 |
吉弥さんはどういう役なんですか?役名と言うか? |
| 吉弥 |
主役の若旦那と小糸ですね、『立ち切れ線香』の。それは佐藤アツヒロ、高橋由美子がやるんですけど、回りの人間は七役ぐらいやるんですよ。僕は『高津の富』でおっさんに騙されて一文無しやのに泊めてしまうという、宿屋の亭主をやったり、『算段の平兵衛』でカンカンノォを踊らされる庄屋の役をやったり。だから早替りですわ。 |
| 米朝 |
へぇ〜 |
| 聞き手 |
面白そうな芝居ですね。東京公演が2月9日から始まるんです。 |
| 米朝 |
東京は場所はどこで? |
| 吉弥 |
はい、世田谷パブリックシアターという三軒茶屋というところにある劇場で2月9日〜18日 |
| 聞き手 |
ええ劇場です。 |
| 米朝 |
ああ、そう。 |
| 吉弥 |
大阪はシアターBRAVA!いうて、大阪城ホールの川向にある小屋で。そこで2月23、24、25日とやりまして、最後は北九州まで行きまして... |
| 米朝 |
うわぁ〜 |
| 聞き手 |
これは3月1日から4日なんですね。これ北九州芸術劇場プロデュースとあるので、そこがお仕打ちみたいなもんですね。でその芝居のホームページに、“松尾貴史さんが米朝師匠のとこに「今回こういうお芝居をやります」と許しを乞いに行かれたと、そのときに米朝師匠にそういう混ぜたのをやりたいんですけど」と話したら「あんまり欲張ってやったら何のこっちゃ分からんようになるで」と言われました”と書いてあります。それでも米朝師匠が面白そうやからやりやと、当然仰って... |
| 吉弥 |
で、監修桂米朝って入ってるんで、米朝師匠が稽古場に来てですね、「それはおまはん違うで」とか一々言うんかと...。そうではなくて、入ってるお噺の台本というか、落語は全部米朝師匠の仕様から入ってるんです。稽古場に米朝師匠の全集のCDが山のように置いてありましてですね、「あそこで米朝師匠はなんちゅうてんのや」「あ、ちょっと待ってください」と吉坊がめくりましてですね。記憶にあるところは、「いや、米朝師匠はそんな言い方してません」とかね。だから全て、元は米朝師匠のです。 |
| 米朝 |
へぇ〜 |
| 聞き手 |
それが分かった上で、良い意味でのパロディになってたり、ちょっとした変化なんですね。 |
| 吉弥 |
松尾貴史さんは、ことに米朝師匠は“上方落語の中興の祖や”と。ですから上方落語をモチーフにやったときには、『桂米朝監修』と入るのは当たり前やという理由で、チラシに名前が入ってるということ。 |
| 聞き手 |
なるほど。ということは是非米朝師匠にはご覧になって頂きたいということですね。 |
| 吉弥 |
それはね、稽古場でも言うてますねん。「米朝師匠、来はんのやろか」と |
| 聞き手 |
ね。 |
| 吉弥 |
いやそれは来はらへんかもわかりませんよ... |
| 聞き手 |
それは吉弥君が、無理矢理籠に乗せるようにしてですね... |
| 米朝 |
(笑)縛り付けて... |
| 聞き手 |
そう、縛り付けてといて、席に座って頂く |
| 吉弥 |
(笑) |
| 聞き手 |
例えば舞台稽古の時でもええから。お客の前やと大変かも分からないからね。途中で「もうわし帰る」と言いはるかも分からへんし。 |
| 吉弥 |
よろしければ...(笑) |