『山颪(やまおろし)』とは
山颪とは、江戸時代中期の画家、鳥山石燕(とりやませきえん)が描いた画集『百器徒然袋』の中に登場する、ヤマアラシをモデルにした妖怪のこと。
石燕はこの妖怪・山颪の絵の下に次のように書いています。
『豪猪(ごうちょ)といえる獣あり。山あらしといいて、そう身の毛、張り巡らし、この妖怪も名と形の似たるゆえにかくいうならんと、夢心におもいぬ』。
豪猪っていうのは 形はイノシシだけど全身がトゲに覆われたヤマアラシに似ているものすごい形相の妖怪ってことなのです。
でもこの山颪は人間に災いをもたらす妖怪ではなくて、縁起のいい厄落としの妖怪として創作されました。
山颪はともかくとして、皆さん、本物のヤマアラシを見たことがありますか。
大きなものは体重が三十キロほど、敵に遭うと長い尾を振ってカラカラと音を立てて警告して、体のトゲを立てて後ろ向きに突進し、トゲを突き刺すという荒技を使うのです。
すごいですねえ。確かに礼二郎さんじゃないですけど、そのトゲトゲちゃん、ちょっと見てみたいですね。
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