| サマワの街ってどんな所でした?
「私は、バグダッドとサマワ、実質2都市しか知らないんですが、ムサンナ県の県都のサマワは、バグダッドと同じ国と思えないほど治安は安定しております。言い切って間違いないと思います。と言っても、日本の基準から言ったらトリプルAで危ないんですけど。バグダッドと比べると安全でしたね」
イスラム圏ですから女性が出歩くケースは少ない?
「いや、出歩いていますよ。髪は隠していますけど」
女性とか子供が街を歩いて大丈夫なんですか?
「子供は問題ないです。成人女性も歩いていますね。むしろ、バグダッドの方が派手なオネエチャンが多いですよね。宗教的縛りが首都で弱いですから。ビジネスライクでね、米軍と一緒に仕事する時なんかもありますから。バグダッドではボディコンを見たくらいですからね」
バグダッドといえども、出歩く事ができないという危なさではないわけですね?
「そうですね。ただしバグダッドはテロに会う機会がサマワより多い。ただ、それで一歩も街に出ないというほどではないですから。
サマワはそれに比べると(テロの)頻度も低いですし安定もしておりますね。
特に自衛隊に限って言えば、武装した集団を待ち伏せしようとか襲撃しようという勢力は、今のところないように思いま。実際、仕掛け爆弾程度ですよね、やられたのは。あとは放物線による攻撃ですね」
迫撃砲ですかね?
「ええ。いわゆる放物線を描く攻撃で、自分達は捕まりたくないという攻撃ですね、全て。命を懸けてドコンと来られると怖いものがありますけど、そういう意味では、まだそういう勢力が少ないはずですから、私はそんなに危機感がなかったですね。ただし私みたいな民間人が1人で街にいる分には怖いです」
陸上自衛隊はサマワ市民からどんな風に見られていたんですか?
「おおむね好意的だったと僕には見えるんですがね。
もちろん、あの戦争の支持を表明した以上、占領軍の一員と見られる事は、これはもう間違いない事です。
それでも雇用が生まれますよね。当時で6000人分と言われていました。それと道路補修で道が新しくなっていますし、そうしますと移動も時間がかからなくなりますよね。
ま、私がいた頃にあった日本サマワ友好協会は、私が帰った直後、その会長さんのサマワのメインストリートの宝石店が爆破されたり、サドル派らしき団体から『占領軍と仲良くするな』という脅迫状を送られたりして、現在は解散しています。
だからといって、自衛隊に対してそんな事をしたら、困るのは自分達だって、大部分の人は知っていますね。(自衛隊が)いなくなったら、まず雇用がなくなる。道が良くならない、薬や医療支援が受けられなくなると知っているはずですから」
先ほど紹介した写真集に親日デモの写真が載っていますね?
「そうですね。あまり報道されませんね」
子供達が日の丸とイラクの国旗を持って行進をしていますね。別の写真では、すごく盛り上がった親日デモの皆さんが騒いでいるんですけど、宮嶋さんの写真集はキャプションも非常に面白くてこう書いてある。『デモになると、たとえ歓迎デモでも過激になってしまうところがアラブ人である。車両デモなんぞ日本の暴走族も真っ青、事故を起こしそうになるわ、そのまんま宿営地になだれ込みそうになるわ、シェービングフォームを撒き散らすわ、である』
「シェービングフォーム撒き散らすと雪みたいになるんですよね(笑い)」
熱烈な歓迎振りですが、こういう雰囲気もあったわけですね?
「ただし、これはね、この後ちょっと嫌な事がありましてね。せっかく来てくれたし暑いからという事で、部隊の中に置いてあったアイスを配ったんですね。子供が喜んで食べますわね。そうしたらねえ、ゴミを所定の場所に捨てるという習慣がない。で、ゲートの前に、皆、ゴミとスティックを捨てて帰って行って。あれはもう、私も唖然としました(笑い)。なんて奴らだと(笑い)」
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