|
ケモ・ハウスは、大阪府茨木市の彩都にできつつあるんですか?
「彩都に建てることを目標にして、今、募金活動ですとか、土地の確保ですね、あるいは建った後の人材の育成ですね、病院の中というのは先生(医師)だけじゃなくて、例えば教育のスペシャリストも必要になりますので、人材育成も含めて準備を始めているところです」
小児ガンの子供のための夢の施設を作りたい?
「そうですね。あとは家族と医師にとってもですね、もっと良い環境を整えたいというのが目指しているところです」
今までの医療機関は、何故そういうことをやってこれなかった?
「まあ、治療の技術自体の向上に、今までは優先順位が高かったんですね」
命を救わなきゃというところが先に立ちますよね?
「そんなこともあって、今、小児ガンというのは、普通に発見されますとほとんどが助かる、治る病気なんですよね。7〜8割助かります。
ただ問題は発見が遅い。普通の小児科医も一生に1回、見るか見ないかなんですね。普通に開業医をされているところでは、ほとんど見ないです。
うちの子供も診断された時は、お世話になっていた地元の先生(医師)は、手が震えていましたから。『これは大変なことです』と。そんな状態ですね。ですので、発見が遅れるんです」
そういう小児ガンをキチッと見つけられるお医者さんを養成するというのもケモ・ハウスの目標の1つであると?
「はい。あとは、治療方法はある程度確立されているんですが、『支持療法』と言いまして例えば抵抗力が落ちた時に必要なプラス・アルファの治療ですね、あるいは環境をどれぐらい整えなければいけないのかということが、まだ充分にマニュアル化されていない。
充分な設備も実は無いんですよ。大学病院であっても完璧ではないので。結局そこで、ガンそのもので亡くなるんじゃなくて、抗ガン剤の副作用によって亡くなっていく、適切な処置が受けられなくて手遅れになってしまうということの方がむしろ問題ですね」
いつ頃をメドに建設が始まって、いつからお子さんたちを受け入れる状況になるんですか?
「ようやく法人格を、先だって取りまして」
NPO法人として認められましたね、チャイルド・ケモ・ハウスが?
「これから、具体的な建設計画と事業計画ですね、これを来年の夏頃までに固めまして、できれば来年の秋には着工したいなと」
来年の秋ですか、これでもお子さんにすれば待ち遠しいですね?
「まあ、そうですね(笑い)。その後は、1年ちょっとかけて建設して、2008年中にスタートしたいなということで、今、準備しています」
治療法自体は大人も子供も一緒なんですよね?
「同じですね。ですから固形腫瘍は、とにかく『切って、取って、終わり』という、まあずいぶん前の話ですけど。
これが血液の場合は取れないですから、化学治療が中心なんですが、固形腫瘍も最近は化学治療で腫瘍を小さくして、必要であれば取ると。小さくしてから取ることで、子供の体への負担を軽減させる。まあ、大人でも固形腫瘍はそういう風になっていると聞いていますけど」
ただ大人よりも小児ガンのほうが化学療法をしてから取るのが有効であると?
「あるいは、抗ガン剤の効き目が、子供の方が効き目があると言われているようですね」
チャイルド・ケモ・ハウスはその化学療法を受ける所?
「まだまだ化学療法に対する正しい認識が私たちは持てていなくて、例えばガンになると髪の毛が抜けるとか、そう考えている人が多いんですけど、白血病になると髪の毛が抜けるとかね」
ガンになって抗ガン剤治療をするとそこで、免疫力がなくなるし、髪の毛が抜けるという理解で良いですね?
「あの、免疫力がなくなることもそうなんですが、髪の毛とか皮膚とか爪とか、成長が速い細胞は抗ガン剤の影響を受けるんです」
ガン細胞の増殖を止めるのが抗ガン剤ですから、良い細胞も成長を止めちゃう?
「そうです。私たちはそういうことをあまり知らないので、そこの理解を広めたいということで、あえて名前も『ケモ』というのを入れたんですよ」
『ケモ』とは化学療法という意味ですね?
「そうです。これは、お医者さんたちがよく会話で使っている言葉なんですけど、それをそのまま使っちゃえということですね。
私たちは、化学治療に対する理解をしっかり認識しておく必要があるだろうということで、あえてこれをつけました」
|