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「で、自治体と言うか、地方対地方、姉妹都市もたくさん日中間でできていますから、そこのネットワークを深めながら、中国の人に『日本人は教科書で習ったような人たちではないな』ということを増やしていかなければならない。今年は『日中友好年』なんです。日本と中国の旅行者がもっと行き交う機会も作らなければと思っています」
日本と中国が文化や習慣の違いなどをさらけ出して、まずはそこからスタートだと?
「今までは商売ベースと言うか損得がありましたけど、もっともっと深いつながりの部分までいかないといけないのではと思いますね。
日本への留学生で最も多いのは中国からの人なんです。おそらく7割ぐらいじゃないかと。私も大学で教えていますけど、日本へはアメリカに留学できなかったから来たという人が多いんですね」
留学の第一志望が日本ではないと?
「そうなんです。その中国からの留学生たちが、日本嫌いになって帰国する例もあるんです。家を借りる時に保証人を立てなければならないなどで嫌な思いをして。もう日本にとって中国はなくてはならない存在なので、アジアの中で一体になって生きていく方法を考えないと、食糧問題とか環境問題とか日本に直接影響することもあるわけですから、長期的な視野でもっと色々行動すべき時だと思いますね」
日本へ留学していた中国の人が、帰国して地方や中央政府の要職に就いた時に、良いイメージがないと、ことがなかなか進まないですよね?
「そうですね。例えば私の教えている同志社大学では、先生が留学生のアドバイザーになる仕組みを作ったりして、色々な問題に対応しようとしていますが、そのようなことは、1人1人の市民が中国やアジアの人ともっともっと同じ立場で考えるようにならないといけないと。それが一番大きな問題だと思います」
関西の企業のPR活動はちょっと消極的ではないかという指摘もありますが?
「企業では差はないと思います。ただ東京というイメージは定着していますね」
日本と言うと東京ということですか?
「『関西』という言葉がまだ浸透していませんね。大阪とか京都とかのイメージはありますけれども。『関西』という言葉は、関西空港がありますけど、国も『近畿』という言葉を使っています。では『関西』を広く知ってもらうためにどうすれば良いかと言いますと、長い時間をかけて定着させていかなければいけないわけですから、それが難しいですね。サントリーやダイキンのイメージは定着しているわけですから、関西の企業がPR下手というわけではないと思いますね」
かけるお金はかけて、正面から受け入れてもらおうということですね?
「ブランドの定着のための努力はしなくてはいけないです。まずはイメージを訴えますよね。で、実際に買ったり、行ってみて良かったと満足すると、『じゃあ、もう一度』ということになるでしょ? それがどこかの過程で切れてしまうと、その先に進めなくなってしまうわけです。その部分はきちんと戦略的に構築するというのは大切ですね。
WTOの話をしましたけど、FTAを結んで中国とアジアの国のパイプがどんどん太くなっていく中で、日本がそれに負けないためには、企業の努力も必要だし、関西としてもっと中国との関係を深めていかないと。それは政治とか行政とかの課題だと思います」
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