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来年度予算、いよいよ決めなければならない時期にきましたが。
「そうですね。こればかりは普天間問題とは違って、決めないことを決めるわけにはいきませんから。日本の予算というのは、このような時代に昔ながらの手法で年末に予算を政府与党で決めまして、それをガッチャンガッチャンと印刷機で印刷して、通常国会に提出しなければならない。すごく膨大な量ですから、予算書を作って、それを印刷して国会に提出、議員に配布する作業が必要です。1月20日前後には、通常国会を開かなければなりませんから、そうするとどうしても印刷の時間などを考えますと、年末がギリギリです。ですから、これから12月30日までには予算を決めることがデッドラインですね。
ところが、今年はご存知のように、景気が悪い。例えば、今年度で見れば46兆円入るだろうと思った税収が38兆くらいしかない。一方歳出は、麻生政権の時、当初予算は88兆円くらいでした。ところがどんどん今年の民主党の鳩山政権になって、歳出については概算要求という各省の要求を積み上げてみたら、96兆、97兆になっています。38兆とか40兆にいかない税収で95兆くらいの歳出ということで、さぁ、どうやってこれを圧縮していくか。その足りない分は、もちろん借金、国債でまかなうしかないのですが、44兆円という麻生政権時代の第一次補正を含めた国債の発行額ですが、それ以内におさめられるかどうかがポイントです。
一般の家庭に当てはめてみると、このような数字です。つまり400万円の年収の人が950万くらいの生活をしている。借金、ローンは8000万円たまっている。返す当てがないという家計です。これは相当破綻寸前というか、実質破綻している家庭ですね」
普通だと、どこもお金を貸してくれないような状況ですね。
「そうでしょうね」
そのような中、何か削れるものは削り、たんすの中をひっくり返してでも、お金をとにかくひっぱっていきたいということで、あの手この手で臨んでいるわけですが、実際の目標額は、税外収入が10兆〜14兆円といわれていますけども、これを持ってくるあてはあるのですか?
「埋蔵金といわれるやつを含めて10兆円以上をどうにか確保しようということで、これは意外と可能です。何かのために積み立てている外国為替特別会計や雇用調整金みたいなところも、これはかなり取り崩していますけどね。しかしこのような埋蔵金を掘り出してくるのは、一回こっきりです。
それから特に一部国債、借金を償還するために充てる埋蔵金というのがあります。それを積み立てているやつ。そうすると、借金を返すはずの積み立て金を崩すと、『なんだ。この国は800兆の借金を返す気がないのか』という話になりまして、その800兆にかかっている長期金利が、いまは1.4%くらいですが、それがじわじわと上がる可能性があります。
ですから、この埋蔵金をとりあえず活用するのは一瞬はいいのですが、そう簡単にはいきませんよと。先ほどの400万の年収で、950万の生活で、例えが正しいのかどうかわかりませんが、将来設計のために、子供の教育のために貯め込んでおいたへそくりを取り崩してくるみたいな話ですから、なかなかいい話とは思えないですね。
だから800兆で、長期金利がいま1.5%以下くらいですから、どうにか(なっている)。800兆で1.5%というと12兆円ですか。これが、例えば長期金利がどんどん上がってきて、3%になると800兆に3%ですから、24兆円ですね。そうすると、毎年金利だけで24兆円も払うというすごいことになるわけです。これは私の個人的な見解ですが、将来的には、この800兆の借金の元本を減らすことを考えていかなければならないと思います」
景気対策の部分でも力を入れていかなければならない部分がたくさん出てくると思います。そうなると、友党である連立与党の国民新党の亀井代表なんかは、かなりあの手この手を打ち出してきましたけど。
「最近連立政権の中で非常に元気がいいと言いますか、発言力が強くなっている亀井さんは、『もっと予算の規模を100兆円くらいにして、どんどん景気対策をしろ』と言っています。そこをどうやって菅副総理や藤井財務大臣が押さえ込むかというところは、これから予算編成の見所でしょうね」
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