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となると、ビルマの人達の意志では何も変えることができない難しい状況。私達は何かそういう恐怖心でおびえている人々のためにできる事はないのかなと思うんですよね。
「そうですね。基本的には、個人的にはビルマに直接関わることはできないです。ただ、それであっても日本政府がビルマにどういうことをいままでしてきたのか。あるいはこれからどのようにしてほしいのかということを、いまの日本政府に言い続けることはできます。政権が民主党に変わったこともありますし。」
いままで日本がビルマに対して行ってきたことというのは、例えば援助はしていたと思うのですが。
「1988年に非常に大きなデモが起こったのですね。そのときまでビルマが受け取っていた8割の援助は、実は日本からだったんです。そのとき援助を受け取っていたある1つの部局があるのですけども、そのトップが実はタンシュエだったのです」
なるほど。
「というのは、そのときの援助でタンシュエが上り詰めたと噂する人もいます。ビルマのことをしゃべるときには、実は政治的な事は結構簡単にしゃべることができるのですけれど、ややこしいのはお金の話なのです」
お金。
「はい。上田さんも海外によく行かれますので、パスポートをお持ちですね」
はい、持っています。
「何年ものの?」
10年ものです。
「いくら?」
1万5〜6千円くらいですかね。
「そうですね。1万6千円です。実はビルマは二重為替を敷いています。それは、国同士のお金を交換する公定レート。
簡単に言いますと、円とドルでしたら、いま1ドルがだいたい90円です。ビルマのお金はチャットというのですけれど、公定レートは1ドルがだいたい6チャットです」
1ドルが6チャット。
「でもそういうお金ではなくて、実質1ドルが1000チャットです」
えっ!公定レートで替えたら6チャットしかもらえないのに、普通の街中の両替屋に行くと、1000チャットになる。
「はい」
(八塚アナ)すごいお金持ちになれるということですね。
「なります」
となるとパスポートを。
「このへんがちょっと非常にトリッキーなところで、パスポートというのは日本政府が発行するものですね」
海外でも発行することができますね。
「例えばビルマを旅行中にパスポートの期限が切れるということで、ビルマ国内にある日本大使館に新しいパスポートを作ろうと思って申請しますと、国の機関なので公定レートが適用されて、実は100円でできてしまうのです」
これはとても不思議ですよ。1万6千円のものが100円になってしまうのですから。
「ということは、1万5900円がどこかに消えていってしまうのですね。これは誰が負担しているのですかと。経済的に苦しいビルマの人が負担しているのですか?あるいは日本政府の人が・・・あまりそういうことは言いたくないのですけれども」
どこに消えているのか。それは援助にも言えますね。例えば100万円を援助金ですと渡します。でも現地に行くと、数千円になってしまう。では残りの90何万円は?
「99万円は」
どこに行ったのか?実勢レートと本当のレートが違うではないかということを、日本政府がガーンと、本当にビルマの人達、地元の人達、国民に届くようにしてほしいと、言えばいいと思ったのですけれども。
「やはりそのへんが日本の外務省、いままで表に出せないことをたくさんしていました。だからいきなり言うことができないのです。
ということは、直接個々人がビルマに関わることができないとしても、(私達は)日本の外務省が日本国民に対して、ビルマの情報をきちっと提供していないのではないか、と言うことができるのですね」
なるほど。
「そういうふうに私達自身も、日本政府がビルマに対してどういう関わりをしているのか、監視する必要がありますし、やはりモノを言っていく必要があるのではないかと思っています」
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